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時代を作った唯一無二のサウンドを持つ「Marcus Miller」が放つ極上の重低音

唯一無二

「世界中で二つと無い、唯一つのもの」という意味である。

今回紹介するベーシストもベーシストとしてでなく、一人の人間として見れば確かに唯一無二なのだが
そういうことではない。

唯一無二なのはそのベーシストが弾くベースの音なのだ。

ベーシストに限らずプロとして活躍しているミュージシャンは、その人だけの音を持っている。
それは安物の楽器だろうが高価な楽器だろうが、変わらずにその人の音が出るのだ。
「弘法筆を選ばず」という事である。

では、「この音はあの人の音、あの音はこの人の音」
音だけを聴いて明確に答える事はできるだろうか。

答えはNoだ。

それは同じ楽器を弾いているプロは大勢いるからである。
例えベースが不人気楽器だとしても世の中には物好きが大勢いるのだ。
無論、僕もその物好きの一人である。

そして大勢いるという事は、大体どこかしら似ている音もある。

しかし、今回紹介するベーシストは
そんな中で正に唯一無二の自分だけの音を持っているベーシストだ。

是非その音を聴いて感じてほしい。

そのベーシストの名前はMarcus Miller(マーカス・ミラー)
1959年ニューヨーク生まれのベーシストだ。

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彼の唯一無二である音は当時「NYCサウンド」とまで呼ばれたのだ。
それはつまり、その時代のニューヨークという都市を象徴する音である。
スケールが大きすぎて全く想像ができないが、とにかくそれぐらい衝撃的だったという事だ。

もちろんその音は今でも衝撃的な音だ。
大勢のベーシストがそうであると思うが、僕も同じく彼に憧れ彼と同じ機材を使ってみた事がある。
だが、どうやっても彼と同じ音は出せなかった。

それは彼の音が唯一無二であるからだ。
その音を同じ機材を使っただけで真似できるはずがないのだ。
真似ができないからこそ唯一無二なのである。

もちろん機材だけでなく、楽器の弾き方や力の入れ方など他にも様々な要素がある。
だが、例えそれら全てを真似る事ができたとしても同じ音は出ないであろう。

では彼の唯一無二の音
その魅力に迫ろう。

マーカス奏法

まず特筆すべきは「マーカス奏法」とまで言われたスラップ奏法である。
まずはその奏法を見ていただこう。

深くシャープであり、そして非常に粘り気のある音だ。
これこそが、彼の唯一無二の音である。

一度聴いたらすぐに彼の音だとわかる音。
そして、一度聴いたら頭に残る忘れられない音だ。

ちなみにこの曲は「Run For Cover
彼の最大にして最強の代表曲である。
もちろん僕もコピーした事がある。

原曲はDavid Sanbornというサックス奏者の
「Voyeur」というアルバムに収録されている曲だ。

「なぜマーカスの作品でもないアルバムに収録されている曲がマーカスの代表曲なのか?」

それは、この曲が収録されたアルバムをプロデュースしたのがマーカスであり
この曲を作編曲したのもマーカスであるからだ。

ちなみに、この曲を含めた4曲をマーカスが作編曲している。
そしてその4曲のギター、ベース、ドラム、キーボードを演奏しているミュージシャン。
それもマーカスなのだ。

そう。
彼はギターやドラム、サックスに鍵盤なども相当の腕前で演奏する事ができ、
更にプロデューサー、作曲家・編曲家としても活躍している。
いわば、選手兼監督なのだ。

ここで彼がサックスの演奏をしている動画を見ていただこう。

見てわかる通りかなりの腕前である。
何故、ベーシストなのにサックスがこんなに上手いのか?
それには理由がある。

実は彼が初めて手にした楽器はベースではなくサックスなのだ。
ちなみにサックスを手にしたのが10歳の時なので、40年年以上のキャリアになる。
プロのベーシストでもあり、プロのサクソフォニストでもあるのだ。

そして彼は「世界一忙しいプロデューサー」とも呼ばれている。
そう。彼がプロデュースしているのはDavid Sanbornだけではない。
「ジャズの帝王」と呼ばれたMiles Davisのプロデュースも行っていた事がある。

彼がMiles Davisをプロデュースした作品がこちらだ。

この作品のほぼ全ての曲をマーカスが作曲しているというから驚きだ。

ちなみにこの作品に収録されている「Tutu」という曲だが
マーカスがStanley Clarke、Victor Wootenという超凄腕ベーシスト達と結成した「S.M.V」というトリプルベースバンドでもこの曲をプレイしているので、是非こちらも聴いてみてほしい。

と、ここまで彼のプロデュース業をなどを紹介してきた。
が、もちろん彼の本職はベーシストである。

ここからは彼のベーシストとしてのソロアルバムから幾つか曲を紹介する。
唯一無二の音を堪能してほしい。

6thアルバム「M2」

まず初めに紹介するのは2001年にリリースされた6thアルバム

なぜ6thアルバムからなのか?
それはこれがマーカスの代表的な作品であり、グラミー賞を受賞した作品だからだ。

冒頭で挙げたいわゆる「NYCサウンド」が存分に堪能できる作品である。

この作品からお勧めしたい曲はこちら。

1.POWER
2.LONNIE’S LAMENT
4.NIKKI’S GROOVE
9.COUSIN JOHN
12.RED BARON

マーカスの唯一無二の音が特に堪能できる曲を選んでみた。
艶やかでありセクシーな音。
それがマーカスの音なのだ。

4thアルバム「The Sun Don’t Lie」

次に紹介するのは1993年リリースの4thアルバム

この作品も「M2」と同じくマーカスの魅力が堪能できる作品だ。
どちらかというと、この作品の方が様々なジャンルのエッセンスが取り込まれており聴き応えがあるかもしれない。

この作品からお勧めしたい曲はこちら。

1.PANTHER
3.RAMPAGE
5.SCOOP
9.TEEN TOWN

ちなみにこの作品に収録されている「TEEN TOWN」という曲だが
この曲は世界中のベーシストがカバーした曲である。

原曲は「Weather Report」というバンドの曲であり
ベースの神Jaco Pastorius(ジャコ・パストリアス)が在籍していたバンドだ。

だが、原曲と違いマーカスはスラップのみでカバーしている。
マーカスだからこそできる愛のあるカバーだ。

ちなみに、以前当ブログで取り上げたWill Leeもこの曲を弾いている。
是非そちらも見ていただければと思う。

5thアルバム「Tales」

これは1995年リリースの5thアルバム

ヒップホップやジャズなど全体的にブラック色が強くベースの演奏だけでも楽しめる作品だ。

この作品からお勧めしたい曲がこちら。

1.THE BLUES
2.TALES
10.BRAZILIAN RHYME
12.INFATUATION
14.COME TOGETHER

ちなみにこの作品に収録されている「Come Together
この曲は誰もが知っているThe BeatlesのCome Togetherのカバー曲だ。

割と落ち着いた音の原曲とは正反対のカバーだが、これが非常に上手くアレンジされており
編曲家としてのマーカスの手腕を堪能できる曲になっている。

7thアルバム「Silver Rain」

この作品は2005年リリースの7thアルバム

様々なミュージシャンのカバー曲も収録されており
また、そのカバー曲のジャンルやアレンジも非常に幅広いので
そういった意味でも楽しめる作品だ。

そんな作品からお勧めしたい曲はこちら。

2.Bruce Lee
3.La Villette
5.Frankenstein
6.Moonlight Sonata
7.Boogie On Reggae Woman
9.Silver Rain
13.Power of Soul

この作品に収録されているカバー曲で特に面白いと思うのが「Moonlight Sonata

タイトルからもわかる通り、この曲の元ネタはベートーベンの「月光
それをブルース調にアレンジしたものだ。

アレンジャーとしてのマーカスに感服する曲である。

まとめ

ここまでマーカスの様々なアルバムを曲を紹介してきたが
彼の真骨頂である「唯一無二の音」を体感していただけただろうか?

「確かに唯一無二の音だ」
そう感じた方は既に立派なマーカスフリークかもしれない。

そして、彼の音が気に入った方は是非ライブに足を運んでみてほしい。
確実に彼の音の虜になるはずだ。

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